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企業が予防法務を行う重要性について

近年、ビジネス環境の複雑化や法規制の厳格化、SNSの普及などに伴い、企業における予防法務の重要性が高まっています。

予防法務とは?

予防法務とは、企業や個人が法的リスクを事前に回避し、円滑な事業運営を実現するための法務活動のことです。
問題が発生してから対処するのではなく、潜在的な法的問題を予測し、事前に対策を講じることに重点を置いています。
具体的な内容としては、契約書の作成段階からの専門家による確認、会社内部の規程の整備、コンプライアンス体制の構築などです。
これらの取り組みにより法令違反や訴訟リスクを最小限に抑えることで、企業の健全な成長につなげることができます。

予防法務の重要性について

予防法務によって法的トラブルを未然に防ぐことで、経営の安定性と持続性が高まります。
予防法務の具体的な例として、契約書の条項として、いまや常識的な事柄ですが、反社会的勢力を排除する条項を挿入し、反社会的勢力との関係をもつことを予防します。
自社にとって、一方的に不利な条項がないかを事前に確認しておくことも重要です。
仮に自社にとって一方的に不利な条項が含まれている場合は、契約の相手方に対して修正を求める必要があります。

また、予防法務の取り組みとして法令遵守の徹底をすることで、内部統制の強化にもつながります。
ハラスメントなどに対するマニュアルの作成をし、社員への通知を行うことで、会社内での認識を高め、社内の不正行為、社内外の法令違反に対する予防、および実際にトラブルが起きた場合の対処が円滑に進められる可能性が高まります。
さらに、企業内部における法令遵守の徹底は、訴訟や行政処分のリスクを低下させ、それに伴う損失や風評被害も回避できるメリットがあります。
このように企業価値の向上や持続可能な成長が期待できるため、予防法務の取り組みは重要です。

まとめ

今回は、企業が予防法務に取り組むことの重要性について確認していきました。
予防法務は事業の継続的な成長にとって極めて重要なものといえます。
社内だけでは予防法務への対応をすることが難しい可能性がありますので、企業・個人の予防法務についてお悩みの場合には、専門的な知識をもつ弁護士への相談を検討してみてください。

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